東大寺 大仏殿『中門の女神を見逃すな!』


注)遅々のUPですいませんが、この記事はGW5/4訪問時の内容です。
二月堂裏参道を進んでくと
見えてきましたよ!大仏殿!!
参道沿いに、まだ緑のと赤い紅葉がありました。
緑と赤、どちらも種が付いてました!
大仏殿側面 (参道側から撮影)
西回廊 後日入堂時わかったのですが、西・東回廊内は進入禁止です。(回廊は中門のある南回廊?のみ通れるみたいでした)
西回廊の南突き当り部分 ここから入るのかな?と思ったら、ここは車椅子の方専用の入り口のようでした^^;
角を曲がってみると。。。
え?ええーっΣΣ(゚д゚lll) ものげっつい行列できてますやんっ!!(゚_゚i)
最後尾はどこや?と確認してみたら、グルっとまわった東回廊の途中まで行列が続いてたっw爆死
ゴールデンウイークとはいえ、失礼ながら、奈良にはそんなに人は来ないだろう。。。
と思ってたのやが 大仏おそるべし!!w まさかこんなに混雑してるなんて^^;
列の進み具合も遅いし、並んで入堂したとしても人でごった返してて見辛そうだし
この日は入堂あきらめることにしときました。汗(5/19に再訪問しましたので、堂内編は次回UP予定^^;)

中門 通常の寺院と違い、この中門は潜り抜けできません。
潜り抜けはできませんが
柵越しに大仏殿の外観は拝見できます^^;
大仏殿 (正式名称は金堂
中門の左右には仁王ではなく二天像がおられます!
持国天
兜跋毘沙門天多聞天
身の丈5mはあるかと!
毘沙門天像の前にある説明書き

細部も凝った造形なので、もうちょい寄りで見てみます。
両像とも、矛と剣(毘沙門天は腰に剣)を持っており
甲冑腹部に獅子?(まるで仮面ライダーの変身ベルトのようなw)ものがついています。
四天王のうちの二天、持国天と多聞天(毘沙門天)は個々に造形様式が違うみたいですね。
風化色落ちしてますが部分的に模様が残ってて、緻密に彩色されてたのがわかります
おそらく建立当時はケバケバしいくらいド派手だったんじゃないかと^^;

天邪鬼を踏んづけてます。
というか踏みつぶされてます^^;
もちろんこちらにも。。。って
え?観音様の頭?@@; なにこれ?こわいw
持国天の足元
悪い邪鬼を踏みつけてる!踏みつけられるくらいって、どんだけ悪いことをしたんだ?と思うのですが
一説によると、改心した邪鬼が「どうぞお乗り下さい」と自ら率先して下敷きになっているのだとか。。。
って、どんだけマゾやねん!!wって思いますけどもw
で、問題の毘沙門天(多聞天)側の足元の観音頭なんですが。。。
踏みつけられてるのではなく、よぉ~く見てみると両手で毘沙門天を支えてるのです!!
どんだけ怪力やねんっ!!wって、地面にかなりめり込んでしまってるんじゃ?^^;
(正確には、毘沙門天が上に乗って地面にめり込んだのではなく、両手で持ち上げてから地上に押し出したというからまさに超怪力@@;)
これは地天(地天女)といって、インド神話でいうプリティヴィーという地母神(女神)でした!
(プリティヴィーはインドラ帝釈天の母ともいわれています)
男が女を持ち上げるってのはサーカスなどで見ることもあるけど、女が男を持ち上げるってどうなん?^^;
また、地天の両サイドにいる邪鬼は毘沙門天に踏みつけられていません!(地天が支えてるから当然ではありますがw)
この二鬼(邪鬼)は、毘藍婆尼藍婆という十羅刹女のうちの二人で、いわば地天の脇侍的存在です。
十羅刹女
もともとは絶世の美女の姿をした食人鬼で、改心し善に支えるようになった十人の女性鬼神。
(この二鬼を見る限り、美女には見えませんがね^^;)
補足
通常の毘沙門天(多聞天)では他の四天王と同じように天邪鬼を踏んづけてるのが一般的で
地天と二鬼がいるのは兜跋毘沙門天と呼ばれ、毘沙門天でも異形の部類になるそうです。
(多聞天ではなく、七福神の一人、または毘沙門天単体として建立される場合は踏みつけられてる天邪鬼のいない像もあります。)

大仏殿は入堂拝観するのに
入堂せずとも無料で見れるこの中門を素通りしてしまう方が案外多いのですよね。

非常に見応えがある像なので
東大寺まで来たのなら是非拝見しておくことを強くオススメします!!




。。。つづく
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